第1中継所の「出雲市役所前」を過ぎると、出雲神話の中で、ヤマタノオロチにも例えられた「斐伊川」が眼下に映ってきます。この斐伊川は、山陰地方屈指の大河で、流長75.2キロ、流域面積923.9平方キロメートルもあり、「スサノオノミコトのヤマタノオロチ退治」でよく知られています。中国山地の船通山(せんつうざん)に源を発し、途中、多くの支流を合わせて、出雲平野に入り、宍道湖に注いでいます。この川にかかる「神立橋(かんだちばし)」を渡ると、そこは斐川町。冬の強い北西の風から家を守るために屋敷の北側と西側に設けられた「築地松」が各所に見受けられます。長い年月をかけて造られたこの「築地松」は、四角く整然と刈り込まれており、出雲平野の風物詩となっています。
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