1区の見所
旧暦の10月は、一般には「神無月(かんなづき)」といわれていますが、全国の八百万(やおよろず)の神々が集まる出雲地方では「神在月(かみありづき)」と呼ばれています。この神々が集う場所が、縁結びの神様として親しまれている「大国主大神(おおくにぬしのおおかみ)」をお祀りする「出雲大社(いずもおおやしろ)」。現在、出雲大社では約60年ぶりの「平成の大遷宮」が行われています。今年5月には国宝の本殿が修造を終え、「本殿遷座祭」が行われました。その壮大さは、「神話の夢舞台 出雲」を象徴する存在であり、出雲駅伝のスタート地点です。
選手は、出雲大社の神域の入り口である勢溜(せいだまり)をスタートすると、各チームの応援団や観客で埋めつくされた門前町大社のメインストリート神門通り(しんもんどおり)を、大声援のなか、一団となって駆け抜けます。大鳥居をくぐり抜けると、その先に「旧JR大社駅」が見えてきます。和風造りのこの駅舎は、国の重要文化財に指定されている格調ある木造建築で、数多い全国の駅舎の中でも比類稀なる建築美を擁しています。
そして、アップダウンのある浜山公園を経て、中継所までは平坦なコースが続きます。選手はどのポイントで仕掛けるのでしょうか。距離が短くスピード駅伝ともいわれるこのコースの、最初の仕掛け所に注目です。
総延長44.5km、今年はどんなドラマが待っているのでしょうか。
スタート
旧JR大社駅
第1中継所
→ 第2区へ